布からのメッセージ

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  こんにちは。以前買ったインド製と思われる刺し子の布です。何かに使えたらな〜と思っていたのですが、なかなか使い道が決まらず…。とりあえず、ふちどりの布がボロボロだったので、付け替えようとふちどり部分の糸をほどいていました。少し前のことです。

 

  インドの刺し子は3〜4枚ほどの布を重ねて糸を刺していることが多く、この布も思った以上に厚みがありました。おまけに糸が太いので、なかなか布から糸が抜けません💧道具を使い、あらん限りの力でエイヤッ、ソレ!と掛け声も自分にかけちゃったりして。しまいには、作った人の事情によるのか、途中から糸が更に太いタコ糸に変わり…格闘技みたいになりながら、歯を食いしばってほどきました。

 

  それにしても、この布に刺し子をした人はすごいです。引き抜けないような太い糸を、分厚い布にひと針ひと針刺したのです。女性だったら、ものすごい力です。私は手首が痛くなっちゃってできないわ…としみじみ思いました。

 

  働き者の人で、体を動かしているから力が強かったのかな?途中で糸がなくなってしまったけれど、どうしても必要な布だったから代用のタコ糸を使い、根性で作りあげたのか?

  いろいろ想像しながら、ひと針の重さが響いてくるようでした。作った人のエネルギーが布からにじみ出ていて、圧倒されたのでした。もの作りは、感動を与えてくれますね。

 

  今日もありがとうございました。